この記事でわかること
  • 商談で「この人、信頼できるな」と感じる理由
  • でも、AIのデータは「定性的な信頼」を見ない
  • 客観データが「最後の砦」になった理由
  • 「客観データがない」ことの危険性

「商談では評判が良かったのに、その後、返事がない」

こうした経験をされている営業担当者が増えています。

その理由は「商談での信頼」と「AIが示す客観データ」に、食い違いが生じているからかもしれません。

商談で「この人、信頼できるな」と感じる理由

営業の説明を聞いて「この人、信頼できるな」と感じる瞬間があります。

その理由は、多くの場合「営業の人間性」「親身な対応」「わかりやすい説明」などの「定性的な要素」です。

B2B取引の営業では「この人に付いていきたい」という感情が、購買判断を大きく左右することもあります。

でも、AIのデータは「定性的な信頼」を見ない

営業が「うちの企業は、こういう強みがあります」と説明したとします。

顧客は「なるほど、説得力があるな」と感じます。

ただし、その後「本当にそうなのか」をAIで確認すると、AIは「その企業について、そのような情報が見当たりません」と回答する可能性があります。

つまり「営業の定性的な説得力」と「AIの客観的なデータ」に、食い違いが生じるのです。

客観データが「最後の砦」になった理由

AI時代では「営業の説得力」だけでは不十分になりました。

なぜなら、顧客は「営業の説明」と「AIの客観データ」の両方を検証するようになったからです。

その際「営業の説明とAIのデータが一致している」企業は「信頼できる」と判定されます。

一方「営業の説明は素晴らしいが、AIが確認できるデータがない」企業は「本当なのか?」という疑惑を持たれます。

つまり「客観データが、営業の説得力を後押しする『最後の砦』になった」のです。

「客観データがない」ことの危険性

ここで重要な誤解を避ける必要があります。

「営業の説得力があるから、客観データがなくても大丈夫」という考えは、AI時代では通用しません。

むしろ「営業の説得力があるのに、客観データがない」という状況は「本当に実現しているのか、疑わしい」という印象を与えるのです。

では、具体的にどのようなデータが重要か

顧客が「AIで確認したい」と考えるデータは、以下のようなものです。

データ1:実績数

「今までに〇件対応した」という数値

データ2:顧客の成果

「顧客の売上が〇〇%増加した」「対応期間が40%短縮した」など、具体的な成果

データ3:業界での地位

「業界ランキング〇位」「3年連続受賞」など、第三者評価

データ4:時系列の信頼構築

「創業1995年。29年の実績」など、時間軸で信頼が積み上がっていることが見える

データ5:スタッフの専門性

「スタッフが〇〇資格を保有」「平均経験年数〇年」など、人的資産を数値で示す

営業とマーケティングの「データ連携」が重要

AI時代では「営業」と「マーケティング」が「客観データ」を通じて連携することが重要です。

具体的には:

  1. 営業が「この点が当社の強みです」と商談で説明する
  2. その説明を裏付ける「客観データ」をマーケティングがWeb上に公開する
  3. 顧客が帰宅してAIで確認した際、その客観データが参照されて「本当だ」と確認される
  4. 顧客の信頼が強化される

この「営業の説得」と「マーケティングの客観データ」の連携により、初めて「AIの検証に耐える信頼」が形成されるのです。

「データがない企業」の対応方法

「では、うちは客観データが足りない」と感じた場合、以下のステップで対応できます。

ステップ1:現在のデータを棚卸しする

自社の「実績」「顧客成果」「スタッフ情報」を、すべて書き出す

ステップ2:不足しているデータを特定する

「何のデータが足りないのか」を明確にする

ステップ3:これからのデータを計画する

「次の3ヶ月で、どのようなデータを蓄積するのか」を計画する

ステップ4:データをWeb上に配置する

蓄積したデータを「顧客事例」「実績ページ」などの形でWeb上に公開する

ステップ5:継続的にデータを更新する

新しい実績、新しい顧客成果が出るたびに、それを公開する

このプロセスを経ることで「AIが確認できる客観データが豊富な企業」へと転換することができます。

まとめ

  • 営業の説得力が強くても、AIが確認できる客観データがなければ信頼は強化されません
  • AI時代では「営業の定性的な説得」と「マーケティングの客観的なデータ」の両輪が必須です
  • 「客観データが最後の砦」という構造を理解し、それに対応する企業設計が重要です
  • 営業とマーケティングが「データ連携」することで、初めてAIの検証に耐える信頼が形成されます

商談での信頼が「AIの答え一つで覆される」という時代です。その前に「客観データで後押しする仕組み」を準備することが、営業効率を大きく高めます。グロースコントでは、営業支援とマーケティング支援を統合した戦略をご提案しています。

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